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骨切り手術の治療方針に関して  〜美と機能の両立〜

当クリニックでは、顎変形症や顔面骨格の修正手術を行っております。
治療方針は、患者さまの頭部X線規格写真を撮影・分析し、その結果を参考にしながら各患者さんの個性や希望を考慮して決めてゆきます。
当クリニックを受信される患者さまには、他院や韓国での美容手術後に受診される方もいらっしゃいます。そのようなセカンドオピニオンで、気になるの”機能”を無視した処置が行われている症例です。美容外科が問題点をまとめてみました。

美容外科で行われた骨切り手術後にみられる問題点1  咬み合わせ”を考慮していない治療
術前矯正など咬合”すなわち噛み合わせ”のコントロールをしていない症例。骨格だけ綺麗にして、咬んでいないケース。
これは美容外科や韓国のケースで、歯列矯正を伴わない処置に多くみられます。

見た目だけ。

費用を安くしようとした。

短い治療期間を優先した。
こういったものを優先した結果、機能を無視した処置が行われ、最終的に困った状態となる。

口やアゴは咬んだり、発音、呼吸などを行う部分です。これを無視した治療は論外です。

美容外科で行われた骨切り手術後にみられる問題2  ”気道”を考慮していない症例。
下顎骨だけをセットバックする手術ですね。ベロが大きい方、扁桃腺が大きい方で下顎単独の手術だけで治療するのいかがかと思います。下アゴを下げるということは、下アゴに付属するものを下げる事になります。
下アゴを後ろにズラせば、当然ベロ(舌)も後ろに下げます。お口の中の容積は決まっていますから後ろに押されたベロは前に戻ろうとします。舌圧が強ければ、下アゴが元の位置に戻ろうとします。すなわち後戻りを起こす原因になります。
また、ベロが咬合に負けるとベロは後ろに行きます。ベロの後ろには気道がありますから気道が狭くないます。
気道が狭くなると、閉塞性睡眠時無呼吸症候群を引き起こす危険性が高くなります。そう考えますと下顎単独でのセットバックは非常に危険です。
治療する際に、閉塞性睡眠時無呼吸症候群のリスクまで示しているのか気になります。下アゴ単独の手術が社会問題として取り上げられる時代がくるかもしれません。

咬合などの機能を改善する手術で、睡眠時無呼吸症候群を作っている可能性があるというのは怖い話です。こういった理由から上アゴ下アゴ両方を後方に移動させるのは、危険であると考えます。

まとめ

治療を受ける上で、前のめりになりすぎないように気を付けましょう。美は大事な要素です。

しかし機能を無視して美だけを考えるのは危険ですし、命にかかわるような結果になることもあります。”安い”とか”美容先進国”とかのワードに安易に呑まれてはいけません。

鶴木クリニックでは、骨切り手術では 美と同時に機能も獲得される ものと考えています。

 

口腔外科専門医 鶴木三郎

 

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